2026年 7月17日-19日
久しぶりのバンコクは5年ぶりだと思っていたが、よく思い返してみればなんと8年ぶりだという事が分かった。「光陰矢の如し」である。
歳をとると一年間の時間がとても短く、まるで倍速のビデオを見ているかのように錯覚する。
ネットの情報によれば私の年齢からすると二十歳の頃との比較では倍速どころか6倍速だそうだ。
今回は3泊の日程であったが、夜便で経って夜便で帰国するホテル泊は実質2泊の全くもって時間に余裕のない旅だった。
しかしそこは通算200回以上のタイ渡航歴の私にとってミッションをこなす事になんら支障はなかった、と言いたいところだったが、久しぶりにタイの洗礼を受けてしまったのだ。
スワンナプーム空港に着いたのは日付が変わった翌日の午前0時過ぎ。
いつものようにイミグレへの道をひたすら歩いた。
しかしその先に待ち構えていたのは2、3千人もの行列。私は全くもって知らなかった。
「渡航3日前の事前電子申告書の提示」TDACというヤツ!実は2025年の5月から施行されたらしい。
多分そんな人がこの行列の原因を作っていたのだろう。そうだ、新しいことを施行すれば大体こんな状況になる。
とにかく相棒のGeminiに尋ねて並びながら登録しようとするが何度もエラーが出る。
結局事前にやらなければ個人の端末だと無理だと分かった。
40分ぐらい並んでから気がついたので、行列を逆走して元の位置まで戻り、備え付けの機器で登録をしてまた並び直したという訳だ。
驚きと同時に今日はほぼ寝られないことを覚悟しつつ…。結局のところ合計で2時間半は掛かった。

ようやくこれで解放されるかと思いきや今度は荷物のターンテーブルのナンバーが分からない。
飛行機の到着からすでに3時間も過ぎているので、ターンテーブルのサインに便名さえも消えてなくなっているのだ。
誰に聞いてもわからない。
首をかしげる係員がいたり嘘を教える係員がいたりで結局端から端まで走って探しまくり、やっとの思いでスーツケースと巡り合った。
当然のことながらホテル到着は午前4時前。
旅のtravel の語源はtrouble だというエピソードは随分前の日記に書いたが、まさにトラブルそのものだった。
でもこれもまた旅の醍醐味として捉えよう!本当の幸運とは数多くの不運を経験するからこそ際立って良く見えるというものだからだ。
しかしまぁ、どうしてこんな大変な思いをしてまで人は旅に出たがるのか?
ホモサピエンスがアフリカで誕生したのが30万年前だと言われているが、皆こぞってユーラシア大陸からアジアへと移動を続けてきた歴史を振り返ってみれば、太古の昔から人類は旅をする遺伝子を継承してきたのだろう。
もの事を考える時(何を食べようか?とかではなく)、普段より遠い距離の移動はとても大切だと私は思う。
過去の経験から思い起こしても企画開発などに携わる人には特に必要だと断言したい。
ずっと椅子に座っていると思考の幅が狭まってしまうのは何も私に限ってのことじゃないだろう。
久しぶりに距離の移動を経験したからこそ思うことかもしれないけれど…。
Richard 記